ひろぴー流ローソク足の見方

テクニカルの基礎中の基礎、ローソク足の見方と根本的なトレードのイメージを書きたいかと思います。

僕が最初、ローソク足に注目を始めたのがトレードを初めて1年ぐらいが経過したときでした。

視界には入っているのですが、実際にローソク足を1本1本じっと見つめながら、この1本のローソク足形成中〜完成するまでに、インターバンク市場でどういった攻防になっているのか、それを感じることができませんでした。

イメージすることが全くできなかったわけです。

ローソク足は5分足でも、1時間足でも、日足でも、1本のローソク足です。

それぞれのローソク足が出来上がるまで、その時間軸の中で何度も上がったり下がったりを繰り返します。

大陽線になったり、大陰線になったり、長い上ヒゲローソク足になったり、十字線になったり、実態がとても小さい短足ローソクになったり・・・・。

 

■相場を感じること。

上値が重い、下値が硬い、っという言葉を聞いたことはありませんでしょうか?

これらのワードはローソク足からきております。

相場の雰囲気を読めないと、FXでも株でも相場では勝ち切ることができません。

そんなことできるの?っと疑問に思われるかもしれません。

ズバリ申し上げますと、できるようになります。上級プレイヤーの大半はこれができます。

相場の雰囲気を感じ取り、「上値重くない?」「112.50円、硬すぎじゃない?」など、LINEとかではトレーダーチャットルームではこういった会話がよく飛び交います。

これができるようになるとどうなるか。

損切りが早くなります。持っていたポジションをすぐにひっくり返してドテンすることができます。

利食いが比較的うまくなります。(利食いは一番難しいのですが・・・。)

それでも往復ビンタを食らってしまうことはもちろんありますが、「その値動きからこの動きかよ!」や「あのタイミングでこの返しはないよな〜・・・。」などと諦めがつきやすくなるのは確かです。

負けを素直に認めることができるようになります。

トレードは脳を動かすだけのスポーツです。スポーツの1対1の局面だと思ってください。

野球のバッター対ピッチャーの対戦、バスケやサッカーのような1対1の局面やテニスのシングルスなど。

右か、左か、フェイクか?パスか?シュートなのか?

値動きも一緒です。一度、ここを上昇と見せかけて下落させるのか?ここの押し目のポイントであえて突っ込んで売ってくるのか?

このタイミングで仕掛けてきたのか??

っと。

ちょっと長くなりましたが、僕はいつもこんな感じでイメージしながらトレードを実施しております。少しイメージできましたでしょうか?

下記からそのローソク足チャートの超基本ですが僕なりの見方、意識の仕方をご紹介したいと思います。

 

■ローソク足のウェーブから心理を読み解く。

さて、フリップに完結に書きましたが、ローソク足は日本人が発明した、世界で最も使われているテクニカルです。

ローソク足だけでもテクニカルですよ(笑)

そして、負けている方の殆どに該当する項目があります。

テクニカル手法という立派なトレード手法やトレードルールをお持ちなのですが、
それらの手法やルールはローソク足でなくてもトレードが実現できる
のではないか?っということです。

バーチャートでも、折れ線グラフでも、むしろローソク足表示させずにボリンジャーバンドとオシレーターなどの表記があればトレードできるなんて方、いらっしゃいませんでしょうか?

もし、上記に該当する方ならばこの記事は非常に有益なものになると思います。

まずはいつも使っているテクニカルはすべて一度忘れて、ローソク足だけをじっと見てトレードで勝てるかどうかを考えるようなることが重要です。

 

■トレンドチャート

 

ローソク足トレードを意識するのはまず単純なトレンドを見つけてどういった値動きをしたのかを意識したり想像したりする練習から始めることが重要です。

添付のチャートはただの上昇トレンドです。

質問です。みなさんならどこからエントリーをしますか?

プライスはあえて消してあります。何分足か何時間足かは特に意識しなくて大丈夫です。

どこの押し目でエントリーしますか?どこで利食いをしますか?

少し真剣に考えた後、下記に進んでください。

 

■売買できるタイミングが何回あるか?

ざっと現実的に考えてピンク部分を囲ってみました。

おおよそ、これらの3回ぐらいのタイミングで、このトレンドはロングエントリーのチャンスがあったのかもしれません。

トレンドの初動でいきなりフルロットでエントリーしてくる人はいません。

上昇トレンドの初動なのか?っと疑いをかけて打診買いをしてくるプレイヤーばかりでしょう。

または下落トレンドからの調整的な戻しを狙ってロングをしたのかもしれません。

まず最初にこの打診買いをできた方々を第一グループだとしましょう。

 

■本格的に参入してくる第二グループ

次に左から2つめに囲ったピンクの買いポイントは押し目買いのタイミングだったと思います。

押し目の安値ではほとんど拾うことができませんのでざっくりレンジの下限で拾えたとしましょう。

トレンドがまだ若いうちは押し目をしっかりと作ることはあまりありません。

ピンクで囲ったポイントのように押し目はだいたい浅いことが多いです。

ここで買いで参入してきたプレイヤーたちを第二グループとしましょう。

そして3つの目のポイントは押し目を形成した2回めの買いチャンスです。

ここのポイントでローソク足形成中の多くの投資家心理は「これは上昇トレンドではないか?」です。

買い遅れ組が徐々に入ってくるタイミングです。

ここで買えた人も運良く含み益が発生です。

その後、トレンドは誰がみても上昇トレンド中とはっきりわかる形状になりました。

最終的にこのチャート上でプライスが最高値にあったときは、どこのポイントで買った人も含み益があり、ハッピーな気持ちだったでしょう。

最初に買えた人も、2回めに買えた人も、3回目に買えた人も。このトレンド最中に追加ポジションを入れれた人も、

み〜〜んな、ハッピーなんですね。含み益がFX会社のアプリにピカピカと点灯しているわけです。

しかし、最後少し深めの押し目が出てきました。

オレンジ色で囲ったポイントです。

さて、このポイントでは市場参加者、市場傍観者はどういった行動を取るでしょうか?

 

■利益が出ているのに悔しいと思う心理状態とは。


利食いをする?最後の押し目を拾う?

オレンジで囲ったポイントでロングを持っていたプレイヤーの意見は別れるでしょう。

皆さんはどちらでしょうか?ポジション追加をしますか?

敢えてここのポイントで利食いを敢行しますか?

ここが重要なポイントです。

まずはトレンドがどのような水準にあるかを考えることが先決。

トレンド相場がある程度成熟してきた際、買いポジションをホールドしているプレイヤーがこのタイミングで一体どういった気持ちになっているかを考えることが重要です。

オレンジで囲ったポイントになると、ロングをホールドしていた3つのグループはみんな含み益があるのにもかかわらず、「悔しい」と思ってしまう不思議な現象がおきます。

この何故か矛盾した心理が働くポイントがかなりキーポイントです。

トレンド発生中、皆が上昇を望み、そして押し目を待ちに待っているプレイヤーが多い反面、トレンドの最中に新規エントリーチャンスが3〜4回程度あったトレンドは成熟をしつつあります。

皆がある程度買い終えたからです。

 

■悔しい気持ちのプレイヤーが増えると・・・

トレンドがさらに継続して高値を超えていくのか??っと思いきや、迷いが生じ始めておりますので、利食いを入れてくるプレイヤーが増えてきます。

上昇のリズムがだんだんとペースを落としてくるのですね。

先程のオレンジで囲った下ヒゲをつけたポイントからまた少し上昇をはじめました。少しでもチャートが上昇の形状をすると、誰もが少し一安心しますよね。



しかし、市場参加者のメンタルは少しずつ弱り始めております。

この心理状態が徐々にチャートに現れてきます。

なので次の安値を更新したら・・・・。と直近の安値にサポートラインを皆が引き始めます。

視覚的にもわかりやすい、オレンジのサポートラインに市場参加者はストップを入れ始めます。

僕はよくこういった押し目のポイントだったのに、トレンドが真横に動いた小さなレンジでは逆にショートで入ってしまうことが多いです。

市場参加者が一斉に逃げたくなるポイントがある程度絞られてくるからです。

ようやくここでローソク足のプライスをお答えします。

ドル円のチャートでした。

第一グループから第三グループ、そして最後の押し目ポイントで買った人、短期〜長期のプレイヤーが一斉に逃げだすポイントこそ、ブレイクすると相場が走ります。

これが「ダウ理論」ですね。

最初に買いエントリーした人も、2回目でエントリーした人も、3回目でエントリーした人も、同時に逃げたくなるようなポイントです。

それは買いプレイヤーがすべて一度ハッピーな気持ちを経験した後に迷いが生じるタイミングであることがおおよそわかってきます。

それが重なったタイミング起こるのは、「ダウ理論」というわけです。

他人のポジションが一斉にストップロスを誘発するタイミングなのです。

 

■ローソク足のウェーブからの市場心理

今回ご紹介したローソク足トレードは、相場に望むための最重要項目です。

ローソク足の波動を読み解く超基本的な解説になります。

しかし、こうやってウェーブを見ながらローソク足を眺めることによって、市場心理が想像できますとトレードの判断にメリハリがつくことは確かです。

ここを抜けてしまったら相場が走ってしまうな!っとイメージできるからです。

そうなりますと、勝負するポイントが自ずと見えてきます。

人一倍グッドポイントで利食いして、または人一倍早く損切りしてポジションをスクエアして置かなければならないタイミングで実行ができます。

または彼らが逃げるタイミングを図って逆のポジションを持ったりなどと発想が柔軟になってきます。

これらを踏まえた上で、移動平均線やRCIなどのテクニカル分析をしていきますと、より効率の良いタイミングでエントリーができるようになります。

あくまでローソク足以外のテクニカル分析はロールプレイングでいえば武器や防具にしか過ぎません。

主人公のレベルが低ければ、強い武器を装備してもモンスターを倒すことができません。

それと同じです。

FXを始めて数ヶ月〜1年ぐらいの方はおおよそこのドツボにハマってしまっている方々が多いと思います。

でもそんな方々はトレードが大好きだから続けていると思われます。

あと一歩早く損切りができていれば・・・。あと一歩早く利食いができていれば。。。

 

毎回のトレードで1pipsトレードコストが節約できれば、1ヶ月間でトレードした往路回数分☓1pips現状のトレードからプラスに働きます。

■参考:トレードコストを今一度考える。

 

これができるようになれば、自ずとトレードが改善されていくでしょう。

非常に基本的なことを申し上げてきて恐縮なのですが、少しでもトレードに悩まれている方々にローソク足トレードのレベル向上に役立てていただければ幸いです。

また宣伝にもなりますが、パンローリング社で今回のローソク足トレードについて映像でご説明しているDVDを発売しております。

ご興味持たれた方はぜひ一度ご視聴ください。


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以上、ローソク足トレードについて長らくご説明をしました。

ぜひFXトレードで迷走されている方は、これを機にトレードが向上するきっかけになって頂ければ幸いです。

ひろぴー

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