ディナポリチャートについて解説です。
残念ながら、知っている限りでは、現在ほぼ全てのFX会社の取引ツールでは設定ができません。
興味ある方はMT4で設定できますので、どこかの業者のデモトレードMT4 をダウンロードしてみてください。お勧めはFXトレードフィナンシャルのMT4です。
目次
DMA移動平均線?
日足 ドル/円チャートを用いて解説を入れます。
DMA3×3、DMA7×5、DMA25×5 の3本の移動平均線で成立ちます。
(以下、表記をDMA3、DMA7、DMA25と記載します。)
これらは移動平均線の
SMA3をローソク足を 3本右に、(DMA3×3)
SMA7をローソク足を 5本右に、(DMA7×5)
SMA25をローソク足を 5本右に (DMA25×5)
それぞれスライドさせた、いわゆるスライド移動平均線になります。設定の仕方も非常に簡単です。
添付チャートのような形になります。
この3本のスライドさせた移動平均線を使った手$法は主に3つあります。
1.シングルぺネトレーション
2.ダブルレポ
3.フィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンション(幾何学であり、金融にこの芸術を持ち込んだ手法になります。)
そしてよく出てくる用語
「スラスト」「ちゃぶつき」「COP、OP、XOP(フィボナッチエクスパンションの用語)」
上記の3手法、3用語さえ意味を押さえておけば8割型理解ができます。意外と単純です。
今日はスラストとちゃぶつきに関して順を追って説明していきます。
もう一度、添付チャートをご覧ください。
DMA3にタッチすることなく、上昇トレンドが発生しています。
これを『スラスト』といいます。
基本的な定義ですが、8本以上、DMA3にタッチすることなく上昇、および下降トレンドが発生したらスラスト発生と言います。
5~6本のローソク足が上昇していると、スラスト形成中という用語が出てきます。
またスラスト形成中や形成後、一旦トレンドが小休憩に入ってDMA3を挟むようにローソク足が停滞することを『ちゃぶつき』と言います。
これは一旦、中トレンドの終了であったり、この後に高値を超えていったあたりが一旦の上昇トレンドの節目となることが多いです。
エリオット波動でいうと4波に該当していることが多いです。(難しい用語ですので、わからなければスルーしてください。)
下記、紫色、楕円で囲った箇所をちゃぶついた、と表現されます。
この2つの用語を理解した上でシングルぺネトレーションを解説しますので、このふたつをまず覚えてください。
■シングルペネトレーション・トレード手法
シングルペネトレーションとは、1つの辺に対して、トレンドが発生しているか、否かを判断し、トレンドが発生していた場合に限り、押し目買い、戻り売りを狙うトレード手法です。
つまり、この上昇or下降トレンドの中に、スラストが含まれていることが最低条件です。
「スラスト+ちゃぶつき」を含んだトレンドもOKです。
早速、2014年のドル円の秋相場、日足チャートです。
先ほどと同じチャートです。
秋相場が始まる前の底値から、トップを付けた110円あたりでフィボナッチをひいてみました。
スラストを形成後、ちゃうぶついて、最終的に最後の上昇を終えて下落に転じました。
この下落が始まると、ディナポリ分析の始まりです。
美しい上昇(スラストを含んだ上昇)は、美しい下落を形成します。
フィボナッチで分析すると、最初の押し目狙いは38.2%です。
それは水色の楕円のポイントです。ファーストタッチでは一旦跳ね返されて100pipsほど跳ねています。
その後、残念ながら下落が再開されました。
第2ポイントの50%に差し掛かります。
ここでも、もうひとつ、追加のロングを入れるポイントに差し掛かります。
そして買いで入った2つのポジションの損切りラインは61.8%の下側。
つまりブレイクされたところに設定するのが基本です。
そしてその後どうなったかというと、ご覧の通り反転して上昇トレンドに戻り始めました。
このチャートはディナポリの綺麗に形成されたエントリーの成功例になります。
ディナポリエントリー後、利食いの設定をする。
さて、エントリー後のチャートを拡大してみましょう。
直近の下落トレンドに緑色でフィボナッチを引いてみました。
利食いの目処は、この下落の戻し61.8%が利食い目途になります。
ちょうど少し意識されているのか上値は重くなってますね。
実はこのポイントは利食いラインとなっておりまして、エントリーしたポジションを全て手じまいすることになります。
GOODトレードとなった一例でした。
ではもし、戻しの勢いがイマイチでローソクの実体が短く推移して、38.2%、50%程度の戻ししかない場合はどうしましょうか?
僕はこのほかの目途でよく使うのはDMA3と7です。
この場合、DMA7 の使い方としては、DMA3がゴールデンクロスしたタイミングになります。
通常ならば、ゴールデンクロスしたら買い!のイメージですが、僕の場合は、1ポジション手じまったり、追加ポジションを手じまうことが多く、もう一度押し目待ち体制に切り替えることがよくあります。
理由は、この局面では下落トレンドに転換している可能性もあり、このゴールデンクロスがダマシとなる可能性の方が高いからです。
ですので、あえてこのタイミングでポジションを解消することが多いです。
フィボナッチリトレースメントで利食いの目処の61.8%に到達していなくても、DMA7をDMA3が先にゴールデンクロスをしてしまった場合、戻りの勢いが弱く、時間がかかっていると判断して良いでしょう。
一般世間とは真逆の使い方ですが、この局面ではワークすることが多いです。
ぜひ試してみてください。あくまでも利食いのタイミングを推し量る指標だということも忘れずに。
以上、簡単にディナポリのシングルペネトレーションについて解説してみました。
移動平均線3本とフィボナッチで結構内容の濃いテクニカル分析できますでしょ?
シングルペネトレーションのメイン手法の一つですので、ぜひ興味ある方はトライしてみてください。
ここからほかのオシレーターなどと組み合わせて自分のオリジナルを高めていくと、もっとFXは面白くなりますし、収益向上につながるかと思います。
今回のドル円では、2ポジションで1つが+150p、もう一つが+250pの利益となります。
日足ですと1ポジションのレバは1~2倍をお勧めします。
収益的には約4~8%ですね。
●週足でやる場合は1ポジションレバは0.5~1倍ぐらいがお勧めです。
たかがレバ1倍ですが、意外とリターンも大きめです。
なんといっても時間的効率も非常に優れておりますので、他のテクニカル分析と組み合わせれば収益率向上に役立つと思います。
【おさらい】
①スラストを発見する。
②フィボナッチラインを引いてみる。(必ずその上昇(下降)トレンドの中にスラストが含まれているか確認すること。)
③押し目(戻り)の38.2%or50.0%からエントリーを仕掛けてみる。損切ラインは61.8%の少し下に。
④利食いは、その戻しに対してまたフィボナッチを見てみて、50%や61.8%を目標に、DMA3×3とDMA7×5と相談しながら分散利食いする。
以上、ひろぴー流ディナポリチャートの使い方
シングルペネトレーション使い方をご紹介しました。
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