GBPUSD 次の目標は1.42ドル?! 1月13日

こんにちは、CXRのゆかてぃんです。

TradingViewで定期的にアイデア投稿をしております。(アカウント@yukatin-manはこちら)

今回は英ポンド/米ドルのチャート分析です。

下降のトレンドとして下落していた英ポンド/米ドルですが、12月16日のBOE(英中銀金融政策理事会)で利上げを行ったところから始まり、上昇のトレンドに転換してきたかもしれません。

その根拠を今までの利上げに至った経緯をお話しして、テクニカル分析も交えて解説していきながら、今後の動きを分析してまいります。
そしてこれからの戦略をお話ししていきたいと思います。

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下降チャネルラインを上にブレイク

GBPUSD 4時間足

2021年の前半頃から黄色の下降チャネルラインに沿って下落してまいりました。

直近のチャネルラインの上限が1.36ドル付近だったのですが、そこを今は上にブレイクしています。

英ポンド/米ドルは最近で言えば、10月は1.34ドル付近のチャネルの下限から買い、11月は1.36ドル付近のチャネル上限から売り、12月に1.32ドル付近のチャネル下限から買いというようなチャネルの上下で買いと売りを仕掛けて利食ってきたのですが、今回はチャネル上限での売りをあえて行いませんでした。

なぜなら、確かに今まで通りで行けば本来売りを入れたいところだったのですが、今回はもしかしたら上に抜ける可能性が高いと判断したためです。

では具体的になぜそう思ったのか、その理由をお話しして、今後の戦略をお話ししていけたらなと思います。

 

1.32ドル付近の強力なクラスターポイントが鍵

GBPUSD 週足

チャートは週足まで遡ります。

英ポンド/米ドルの最安値を更新したあたりがダブルボトムになっているのが分かります。

そのダブルボトムのネックラインから反転して下降してきていました。その下降を止めてきたところが、ピンクの水平線の1.32ドル付近です。ここはよく見てもらうとダブルボトムの右の谷で何度か抑えられていたレジスタンスがあります。これこそが今回上昇の鍵となったクラスターポイントです。

よくみるとここは実はかなりレジサポとして効いていることと、週足レベルの200SMAでもサポートされていますし、先ほどお見せした4時間足の下降チャネルラインの下限でもあります。

なのでテクニカルで見てもかなりクラスターポイントとしての条件が揃っており、反発する可能性が高いところでした。

そして、そのクラスターポイントからの上昇の途中、押し目はあるのはありますが、どこも浅いことから上昇の勢いは強いと判断もできます。

では今度は、ここまでの上昇に至ったファンダメンタルズ要因を次でお話ししていこうと思います。

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主要各国に先立った利上げ開始

まず11月のBOE(英中銀金融政策理事会)で市場では利上げを行うかもしれないという期待感が浮上していました。

9月のBOEでも「利上げはQE策が終わる前に来たとしてもそれは妥当」といつかは分からないまでも、利上げをほのめかすような発言もありましたが、11月のBOE、実際に蓋を開けてみると7対2の据え置きだったのでがっかり感からポンドは売られてしまいます。

この時イギリスのインフレ率は目標の2%を超えて、11月の前年比の消費者物価指数は5.1%を叩き出していました。

そこから市場は2月に利上げするのではないかという予想が出てきました。

しかし12月16日のBOEでまさかの利上げでサプライズとなり、主要各国に先立ってイギリスは利上げを行ったのでポンドは急上昇しました。

アメリカの場合ですと去年から既に利上げの織り込みでドルが上昇しておりましたが、イギリスの場合はアメリカのように利上げの織り込みがあったわけでもなく、これから織り込まれていきます。そして2月もおそらく追加の利上げがあるだろうというのがコンセンサスとなっているので、ポンドの上昇が強い理由というのは説明がつくような気もします。

そして、アメリカのドルは利上げを開始するとこれまで織り込まれてきたドルは売られていくと考えています。

そう考えると、これから織り込まれていくポンド、織り込まれていたものが解消されるドルを考えると、英ポンド/米ドルが強く上昇する可能性は十分高いと見込んでもよさそうだと考えます。

また、先ほどのクラスターポイントにいたところでタイミングよく利上げを発表をしてくれたので、テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも文句なしの上昇でした。

ただ懸念点として挙げるすれば、コロナ感染の拡大だと思います。イギリスではコロナの感染者数がオミクロン株の拡大によって過去のピークをさらに超え約20万人近くにも及びました。利上げしてポンドは上がるのはわかりますが、コロナの感染拡大をここまで無視して楽観的に買っていいものだろうかと疑問に思うかと思います。

しかし今のところはその心配は一旦は除外しても大丈夫なのかもしれません。

1月5日の議会でボリス・ジョンソン首相が「新しい変異種が出るたびに終わりが見えないロックダウンを繰り返す訳にはいかない」と発言をしています。

この発言から経済を止めてまで再びロックダウンすることは今のところはなさそうなので、様子見でいいのかもしれません。

先ほどのクラスターポイントを万が一下抜けするとなると、再度英ポンド/米ドルの最安値に向かっていくことになるのですが、そこまでポンドが下落するリスク要因があるのかというと、ブレグジット問題も一服していますし、それ相当なもしくはそれ以上の要因となると下落する方が難しいのではとも思っています。

では、今後英ポンド/米ドルはどこへ向かうのか探っていきたいと思います。

 

目標は1.4200ドルもあり得る?!

GBPUSD 日足

こちらは日足ですが、先ほどちらっとお話ししましたが、英ポンド/米ドルの最安値を更新した時のダブルボトムがこちらです。

そのネックラインが1.42ドル付近になります。現在すでに半分くらいは戻ってきており、ここまで戻ってくることは十分あり得ると思っています。

特に2月にBOEの利上げも予想されているので、そこでもし利上げをすれば1.42ドルは見えてくるのかなとぼんやりと考えています。

ですが、現在レートから500pipsも上なのでもう少し現実的な話をしてみます。

 

GBPUSD 4時間足

こちらは最初にお見せしたチャートです。

青で引いたフィボナッチを見たときに、ここはひとつ次の目標としてかなり可能性があると思うのは1.38ドルです。

ここは次の目標でもありますし、押し目を作る可能性が高いと思っています。押し目がどこまで押すかはわかりませんが、買い増しや新規の買いを入れる際に注目したいポイントです。

もし1.38ドルを抜けてきたときに次に注目したいのが1.40ドルです。ここもレジサポがかなり効いているのが分かると思います。

これらの向かう先をマークした上でこれからの戦略としては、私は現在1.323ドルから買いを持っているので、それをホールドしつつ、買い増しを狙いたいと思っています。

なので、次の節目1.38ドル付近のプライスアクションを見て、押し目を作ってきたところで買いのポジションを作れたらなと思っています。

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