FXの欧州市場のトレード戦略|ロンドン(欧州)時間の値動きの特徴やクセを取引に生かす

FXのロンドン(欧州)時間(以下、欧州時間)の取引方法について悩んでいませんか?

世界最大の取引量を誇る欧州市場ですが、その値動きは比較的激しいため、難しいと感じる方も多くいるかと思います。

そこで今回は、欧州時間の値動きの特徴を紹介しながら、トレード戦略についても紹介します。

※この記事は「FXの欧州市場のトレード戦略|ロンドン時間の値動きの特徴やクセを取引に生かす」の内容を、わかりやすく編集したものです。

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FXの欧州市場とは

FXの欧州時間は、夏時間で日本時間の15時~翌1時(冬時間は16時~翌2時)を指します。

※ロンドン証券取引所の立会時間を目安とする考え方もあります。

14時など、早い時間に取引に参加するプレイヤーをアーリーバード🐤と呼ばれています。

【補足】夏時間適用のルール

日本では馴染みがあまりないのかもしれませんが、欧米を中心に夏時間が適用されます。

夏時間とは、1年のうち夏を中心とする時期に、太陽が出ている時間帯を有効に利用する目的で、標準時を1時間進める制度のことです。サマータイムとも言います。

アメリカの夏時間適用期間は、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日で、欧州は3月の最終日曜日から10月の最終日曜日です。

オセアニアは南半球のため、4月の第1日曜日から10月第1日曜日は冬時間となり、逆に1時間遅くなります。

夏時間と冬時間があることを理解して、時間が変わる日付が近づいたらこまめにチェックすることが重要です。

時間を混同して、エントリーチャンスを逃した!なんてことにならないよう、取引時間に注意しましょう。

欧州時間の特徴

欧州時間の最大の特徴としては、取引量が多く値動きが激しくなることです。

ヨーロッパ勢が中心となって取引を行うので、ユーロやポンドなどの通貨が積極的に取引され、値動きが活発になる傾向があります。

特に欧州時間開始30分は、激しい乱高下が起こり、東京時間とは全く逆の値動きが起こることもあるので注意が必要です。

新たなトレンドを形成しやすいため、売買戦略としては、順張りが効果的です。

19時頃になるとヨーロッパ勢は昼休みに入るため、値動きは一旦落ち着つく傾向にあります。

欧州時間の前半は東京市場の午後と、後半はニューヨーク市場の午前と取引時間が重なるため取引参加者が多く取引量も多いので、各市場が重なる時間帯には注意しましょう。

 

月末ロンドンフィキシング

月末ロンドンフィキシングとは

フィキシングは、「値決め」を意味する言葉で、ロンドンフィキシングとは金のスポット価格を決めることを言います。

欧州市場の15時(冬時間16時)、日本時間では24時(冬時間25時)です。

ここで決められる金価格が、世界的な金の価格指標になるため、非常に注目度が高いです。

基本的に金はドル建てでとりひきされるため、ドルの需給関係に影響を与えることから、為替相場が大きく動くことがあります。

また、この動きに乗ろうと参加する投資家も多く、値動きが増幅されるので、ロンドンフィキシングの時間帯は値動きが激しくなる傾向があります。

 

月末ロンドンフィキシングトレード①

ひろぴーがたまに行う手法として、月末のロンドンフィキシングを活用したトレードがあります。

欧州時間開始から1時間のポンドドルの動きとロンドンフィキシング1時間前の値動きが合致することが非常に多いと、ひろぴーは述べています。

実需の売買で方向性が分かっている人が仕掛けている可能性があるので、このような動きになりやすいのだと考えます。

月末ロンドンフィキシングトレード②

次に、欧州開始1時間のローソク足と、ロンドンフィキシング2時間前のローソク足が一致する可能性が高いと動画で説明しています。(※ローソク足は1時間足)

例えば、欧州開始の最初の1時間が陽線で確定すると、ロンドンフィキシング開始の2時間前も陽線を作るということです。

このように、東京時間の仲値トレードのような需給面が変化する時間を狙った取引をするトレーダーも多いので、値動きをよく見て短期勝負でエントリーしてみるのも良いかもいれません。

一つ残念な点は月に一度しかチャンスがないということですが、その分多くのトレーダーがチャンスを狙っているとも言えます。

月末ロンドンフィキシングの注意点

ただでさえ動きが活発になる欧州時間ですが、特に月末のロンドンフィキシングでよく見られる予測不能な相場急変が起こる可能性が非常に高いと、ひろぴーは注意喚起しています。

相場に慣れていないFX初心者は、月末だけはなるべく取引を控えたほうが良いでしょう。

FXの相場に慣れているトレーダーも、いつも通りのスタイルでのトレードでは失敗することも多い期間になります。

反対に、値動きのクセを研究し取引ルールを変えることが出来れば、月末ロンドンフィキシングで利益を出すことも可能です。

相場急変を考慮し、ポジション保有時間を短くして、なるべく早めに利確や損切りをするよう心がけましょう。

ロンドンフィキシングで狙う通貨ペア

ロンドンフィキシングで特に動きやすい通貨ペアは、ポンドドル(GBP/USD)、ユーロドル(EUR/USD)、ユーロポンド(EUR/GBP)の3つです。

欧州のメイン通貨であるユーロとポンドが中心になります。

もちろんポンド円(GBP/JPY)やユーロ円(EUR/JPY)も変動しやすいです。

月末ロンドンフィキシングまとめ

 

欧州通貨と欧州株式市場との相関性について

欧州時間は、欧州通貨と欧州株式市場の値動きの相関性が高いという特徴もあります。

特にユーロはDAX(ドイツ株価指数)との相関性が高く、ポンドはFTSE(イギリス株価指数)との相関性が高いです。

しかし、最近では一日中動いているNYダウ先物の動きに、他の株式市場も連れられる傾向にあるそうです。

ダウ先物⤵ → DAX⤵ → ユーロ⤵ のように、ダウ先物が下がっているとDAXも下がり、それを見てユーロが下がることが多いです。

ですので、結局はダウ先物の値動きが一番重要だということになります。

取引する際には、ダウ先物とDAXやFTSEを確認しておきましょう。

 

まとめ

欧州時間は取引量が多く値動きが激しく、特に欧州時間開始30分や、ロンドンフィキシング時には相場が大きく動くことがあります。

特に、月に一度のロンドンフィクシングは、注目するトレーダーも多く、順張り戦略で対策を練ることで効率的なトレード収益を上げれる可能性があります。

また、為替市場は欧州株式市場との相関性が高いため、通貨ペアチャートだけでなくNYダウ先物の動き、DAXの動きも確認するといいでしょう。

欧州時間は多くのFXトレーダーにとって、重要な取引時間です。

経済指標や株式市場の指標も見ながら、EURやGBPの値動きを追い、自分なりのトレード手法を模索していってみてください。