週後半からトランプ大統領のドル高に嫌気をさしたコメントが続いております。
中国への輸入品全ての追加関税を実施する方向で検討中のため、その穴を市場が埋めに行く動きがドル高として出ているのですが、FRBにまで金融引き締め政策の批判をしたりなど、むちゃくちゃなことを言い始めています。
相変わらずですが、行動と発言がチンチクリンです。交渉事はそれで良いのかもしれませんが、金融市場ではそんなわがままは通用しないでしょう。
米国は法人税減税を段階的に続け、好景気に沸き、経済指標も軒並み良好です。
FRBの政策金利は引き上げて当然ですし、世界中から高金利を求めてドルに向かうのも当たり前のことです。
ドル人民元のレートも上昇していることにもトランプ大統領は頭にきているのでしょう。
これでドル安政策に舵をきるようなことでもすれば、本当に止められることのないバブル相場に入ってしまいます。
株式市場は上昇し、長期金利は上昇し、ドルが上昇するか下落するかはわかりませんが(たぶん最初は上昇して、その後下落、そしてゴールドが買われ始める)、最終的に相場がはじけて正真正銘のリスクオフとなるでしょう。
まだ先でしょうが、11月の中間選挙まではこういった自分勝手な発言が頻発してくるのではないでしょうか。
ただしですが、短期的には少しずつドル買いポジションの調整形状をテクニカルが示唆しはじめてます。
ユーロドル日足分析
ユーロドルの日足です。三角持ち合いを形成中ですが、前述した発言に嫌気をさして金曜日は大きく上昇しました。
来週はもう少し調整が入るかもしれません。その場合はもう100pipsぐらい上昇するように思えます。
DMA25を上に抜けてきておりまして、セカンドトライ、サードトライとなってますので、おそらくEMA62(ピンク)ぐらいには一度タッチするかもしれません。
勢い謝れば、EMA144(黄色)程度の調整も少し覚悟しておくべきでしょう。その場合1.18は超えると思います。
またRCIの形状は3本とも上方向に向かい始めていますので、注意が必要でしょう。
■参考:RCI使い方
ユーロドルの戻り売りを狙う予定でしたが、もう少しだけ様子を見たいと思います。
ドルスイスはポジションを取ってますが、含み損になってしまったので一旦こちらはカットするかもしれません。
捕まっているポジションが増えてくると思いますので、ドル買いポジションは含み損が減った段階で減らしていくと良いのではないでしょうか。
あと欧州のCPIが原油価格の上昇の影響がようやく出てきたようで、2.0%を前年比ベースで超えてきました。
フランスでさえもCPIが2.0%に到達してきましたので、これは少し驚きです。
ちょうどユーロドルも軟化傾向でもありますし、この数値ならECBも少しタカ派よりに発言が出てくるような気がしています。
そういった意味で、ドルに対抗するならユーロドルのロングが一番効果があるのではないでしょうか。
またユーロ豪ドルなどのロングも一部視野に入れ始めています。
ドルスイスとオジドルのポジションを少しだけ持ってますが、一度カットして、ユーロドルとユーロ豪ドルを短期的にポジションを取ろうと考え中です。
1〜2週間経過後、再度今までどおりのドル買いポジションを作るようなプランで今はおります。
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