FXブログワード:ディナポリチャート解説
今日は新宿で飲み会だ~よ。なので早めの更新な、ひろぴーですこんにちわ。
前々からディナポリの記事を書きたくて下書きを重ねてきました。
ようやく形になりましたので、公開したいと思います。
ZAI FXトレード戦略指令!によく出てくる、ディナポリチャートについて解説です。
残念ながら、知っている限りでは、現在ほぼ全てのFX会社の取引ツールでは設定ができません。
興味ある方はMT4で設定できますので、どこかの業者のデモトレードMT4 をダウンロードしてみてください。お勧めはアルパリジャパンのMT4です。日足5本設定となっております。
ディナポリチャートMT4 2014年後半 日足 ドル/円チャートを参考。
メルマガに多々登場する、DMA3×3、DMA7×5、DMA25×5 (以下、表記をDMA3、DMA7、DMA25と記載します。)
これらは移動平均線のSMA3をローソク足分 3本右に、SMA7を5本右に、SMA25を5本右にスライドさせた、いわゆるスライド移動平均線になります。設定の仕方も非常に簡単です。
添付チャートのような形になります。
この3本のスライドさせた移動平均線を使った手法は主に3つです。
1.シングルぺネトレーション
2.ダブルレポ
3.フィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンション(幾何学であり、金融にこの芸術を持ち込んだ手法になります。)
そしてよく出てくる用語
「スラスト」「ちゃぶつき」「COP、OP、XOP(フィボナッチエクスパンションの用語)」
上記の3手法、3用語さえ意味を押さえておけば8割型理解ができます。意外と単純です。
今日はスラストとちゃぶつきに関して順を追って説明していきます。
もう一度、添付チャートをご覧ください。
DMA3にタッチすることなく、上昇トレンドが発生しています。これをスラストといいます。
基本的な定義ですが、8本以上、DMA3にタッチすることなく上昇、および下降トレンドが発生したらスラスト発生と言います。
5~6本のローソク足が上昇していると、スラスト形成中という用語が出てきます。
またスラスト形成中や形成後、一旦トレンドが小休憩に入ってDMA3を挟むようにローソク足が停滞することをちゃぶつきと言います。
これは一旦、中トレンドの終了であったり、この後に高値を超えていったあたりが一旦の上昇トレンドの節目となることが多いです。
エリオット波動でいうと4波にあたると思います。これを「ちゃぶつき」、とディナポリは解説しています。
下記、紫色、楕円で囲った箇所をちゃぶついた、と表現されます。
この2用語を把握した上でシングルぺネトレーションを解説します。
シングルペネトレーションとは、1辺の上昇や下降トレンドが発生したときの対しての押し目買い、戻り売りを狙うトレード手法です。
この上昇、下降トレンドに対して、スラストが含まれていることが最低条件です。
併せて、このちゃぶつきを含んだトレンドもOKです。個人的見解も含んでおりますが、スラスト=美しい上昇(下降)=フィボナッチラインを引く、チャート上での芸術にあたりますので、うまくフィボナッチが引けるようになると、前回の高値のレジスタンスであったり、短い時間足でフィボナッチを引いた箇所とよくダブることが多いです。(これは応用技のコンフルエンスと言います。これは次回お話します。)
例:ロングエントリーを試みる場合は、このスラストを含んだ上昇にフィボナッチを引いてみて、押し目である38.2%または50%でエントリーをする。損切りは61.2%をブレイクしたらカットする。
以上、簡単なのですが、シングルペネトレーションはたったこれだけになります。
早速、2014年のドル円の秋相場、日足チャートです。
先ほどと同じチャートです。
秋相場が始まる前の底値から、トップを付けた110円あたりでフィボナッチをひいてみました。
スラストを形成後、ちゃうぶついて、最終的に最後の上昇を終えて下落に転じました。
この下落が始まると、ディナポリ分析の始まりです。
美しい上昇(スラストを含んだ上昇)は、美しい下落を形成します。
フィボナッチで分析すると、最初の押し目狙いは38.2%です。
水色の楕円ですね。ファーストタッチでは一旦跳ね返されて100pipsほど跳ねています。
その後、残念ながら下落が再開されました。
第2ポイントの50%に差し掛かります。
ここでも、もうひとつ、ロングを入れるポイントになります。そして損切りは61.8%をブレイクされたところに設置です。
このチャートはディナポリの綺麗に形成された成功例になります。
利食いは下落に対しての61.8%戻しが目途となってますが、相場状況によっては38.2%や50%戻しで半分利食いしたり、100%戻し、またはさらに高値ブレイクを狙ってポジションを持ちっぱなしにすることも少なくないです。
利食い目途にしたチャートです。
拡大になります。
下落のを緑色のフィボナッチにしてみました。
この下落の戻し61.8%が利食い目途になります。
ちょうど少し意識されているのか上値は重くなってますね。
ではもし、戻しの勢いがイマイチでローソクの実体が短く推移して、38.2%、50%程度の戻ししかない場合はどうしましょうか?
僕はこのほかの目途でよく使うのはDMA7と25です。
この場合、DMA7 の使い方としては、DMA3がゴールデンクロスしたときがポイントになります。
ふつうだったらゴールデンクロスしたら買い!のイメージですが、僕の場合は、1ポジション手じまったり、回転ポジションの短期ポジを手じまうことが多く、押し目待ちにすることが多いです。
このパターンが来たときは、戻りの勢いが弱かったとして、賞味期限切れと表現することが多いです。
またDMA25はSMA25と比べ物にならないほど、レジスタンスやサポート線として機能しやすいです。
僕は4時間足でDMA25に戻ってきたら、よく打診ショートすることも多いです。
なので、戻しに時間がかかり、DMA25が追いついてきたときは利切りして、また様子見を見ることが多いです。
少し、利食いに関して込み入った話になりましたが、この文章の一番内容が濃いポイントです。誰もがぶつかる「利食いの難しさ」ですので、個人見解も交えて論じてみました。
以上、簡単にディナポリのシングルペネトレーションについて解説してみました。
移動平均線3本とフィボナッチで結構内容の濃いテクニカル分析できますでしょ?
シングルペネトレーションのメイン手法の一つですので、ぜひ興味ある方はトライしてみてください。
ここからほかのオシレーターなどと組み合わせて自分のオリジナルを高めていくと、もっとFXは面白くなりますし、収益向上につながるかと思います。
今回のドル円では、2ポジションで1つが+150p、もう一つが+250pの利益となります。
日足ですと1ポジションのレバは1~2倍をお勧めします。
収益的には約4~8%ですね。
●週足でやる場合は1ポジションレバは0.5~1倍ぐらいがお勧めです。
たかがレバ1倍ですが、意外とリターンも大きめです。
なんといっても時間的効率も非常に優れておりますので、他のテクニカル分析と組み合わせれば収益率向上に役立つと思います。
【おさらい】
①スラストを発見する。
②フィボナッチラインを引いてみる。(必ずその上昇(下降)トレンドの中にスラストを含ませること。)
③押し目(戻り)の38.2%or50.0%からエントリーを仕掛けてみる。61.8%でカット。
④利食いは、その戻しに対してまたフィボナッチを見てみて、50%や61.8%を目標に、DMA7とDMA25と相談しながら分散利食いする。
次回はダブルレポ、次々回はコンフルエンスとフィボナッチエクスパンションについて説明更新する予定です。
ひろぴー
FXブログワード:ディナポリチャート解説 でした。
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