金曜日の米国住宅関連指標は軒並み悪化しました。
これが引き金となってドル円は下落。
再び110円台でNYクローズでした。
米国の2大消費である、住宅関連指標の腰折れはかなりパンチが効いてきます。
すでに自動車市場は冷えてきており、自動車のサブプライムローンも焦げ付き始めるのではないでしょうか。
長らくゼロ金利政策を続けたツケが間もなく回ってきそうです。
それでもイエレン議長のタカ派スタンスは継続するようで、バランスシート縮小にも準備を整えていくように感じます。
夏から秋にかけて一相場やってきそうですね。
目次
米国の経済指標を改めてみてみる。
外為どっとコムの経済指標データです。
赤く囲った部分が最近低迷傾向にある指数です。
金曜日の指標は住宅関連指標とミシガンでした。全て悪化傾向にあります。
小売り指標もマイナスにでしたし、消費者物価指数も前月比ベースで実はマイナスでした。
完全に個人消費の指標に直結する部分が低迷傾向にあります。米国のGDPの7割前後が個人消費の数値を占めますので、要注目でしょう。
かなりタカ派のFRBですが、どこまでその強気姿勢が続けられるかも注目です。そのタイミングは大きく米ドル売りに傾き始めるように思えます。
ドルカナダのIMMポジションが偏っている!
IMMのポジション比率です。
先日、カナダの中央銀行からタカ派なメッセージが発信されまして、カナダドル高に推移を始めました。
先週のトレードはドルカナダのショートを実施していたのはそのためですが、IMMポジションもかなり米ドル買いに傾いておりました。
原油価格の低迷も原因にありますが、主要国通貨で最も偏りがあったのは意外にもカナダドルでした。ドル円よりもショートになっております。
まだネットベースで-88595枚ですから、ドルカナダという通貨ペアからすると相当な量になります。
これがイーブンまで戻るとなると数百ポイント下落となるでしょう。
カタールの断交問題が落ち着いて原油価格が少し安定してこれば、ドルカナダの下落は再度加速するものと考えております。
NY原油をロングするかも迷っておりますが、どちらかというとこのドルカナダのほうが大きなトレンドを発生させやすそうですので、今週もドル円の戻り売りと同様にドルカナダの戻り売りを続けたいと思います。
アベノミクスの失速が加速か?
さらにですが、この土日の世論調査は悪化です。
共謀罪に関わる法案が可決してしまったことにより内閣の支持率が急低下しました。
支持率は36%です。中にはテロ対策に全く関係のないむちゃくちゃな文言まで盛り込まれており、ちょっとやりたい放題な安倍政権になっております。
この法案には僕も大反対です。さすがに幻滅です。(もう忘れられてるかもしれませんが、特定秘密保護法とか変な法案もありましたしww)
次の選挙は野党派に回ると思います。(個人的には。)ただ、こういった考えに変更した方はこの土日多いのではないでしょうか。
アベノミクス失速であれば、ドル円は下落します。株価も下落します。
トランプ政権の不安定さに、安倍政権の不安定さが増せば、さらに円高リスクでしょう。
ある程度のリスクオフ相場を発生させるポテンシャルを持っているのではないでしょうか。週明けの値動きに注目です。
今日はファンダばっかりでした。また明日テクニカル分析チャート掲載しますね。
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