メイ首相のハードブレグジットは建て前か?

米国の消費者物価指数の経済指標は好調でした。

事前予想通りでしたが、CPIは+2.1%と好調でした。インフレ率も2%にほぼ乗ってくると思われます。

利上げの条件がほぼ出そろいました。3月の雇用統計や消費者物価指数が維持できるならば、利上げの可能性は大いに向上するでしょう。

市場への事前口先介入も活発化されると思われます。まずは2月1日のFOMCですが、利上げに関した言及が多く出てくるのではないでしょうか。

連銀総裁やFRB理事にも注目です。

 

嫌がるドル高

当たり前ですが、ようやくチラホラとドル高についての牽制も多くなってきました。

ドルスト全体的に調整しておりますが、そろそろ息切れしてくると思います。

今年はドル高けん制と実体経済が回復している米国のドル高とドル安のラリーでジワジワ上がっていくのかもしれません。

どちらかというとトラリピみたいな買い下がりストラテジーとかでひたすら買い下がってあげたら利食いっという単純なシステムのほうが利益が伸ばせるように感じます。

そして、現にその通りになっております。このように方向感がメイン通貨ペアでなくなってくるなか、ジワジワ上昇してきそうなのが資源国通貨です。インフレ率は向上しますし、リスクオフ相場が来るわけではありません。

利回りも高いですし、ドル高が徐々に進めば、資源国通貨も利上げしやすくなります。ドル円よりは豪ドル円やNZ円のほうが妙味があるのではないかと考えている次第です。

今日はNZ円チャートをアップします。

NZDJPY-cdDaily

ここ1か月以上もレンジ相場です。

NZ円日足になりますが、下落エネルギーはかなりぬけているかな、っと思われます。ドル円と比較すると雲泥の差です。この1か月間、「円」がそれほど買われているわけではありませんでした。

テクニカル的にはRCI26はすでに上向きで、プラス圏に浮上するなら加速していくでしょう。金曜日か来週の月曜ぐらいでしょうか。

そうなればRCI52も数日後には上向くはずです。DMA25も交錯しながら推移を長らくしておりますので、ブレイク失敗の可能性のほうが濃厚になってきました。

次は上攻めのターンです。ここは期待したいと思います。

 

ハードブレグジットに本当にしたいのか?

GBPJPY-cdH4

昨日のポンド相場には参加しませんでしたが、バイザルーモアで上昇したようです。

ロンドンFXの美子さんによると、メイ首相はハードブレグジットの内容を細かく決めて、その後、最終的には上下院で採決を取って正式に離脱に至るプロセスを踏むと記者会見で述べたそうです。

いや、待てよ?

結局採決取るのか??

今年の3月にリスボン条約50条行使したとして、EUと内容が纏まった。⇒その後、英国の議会で採決を取って問題がなければそれを行使する?っといった内容だそうですが、この内容ですとかなりの確率で上下院通らないような気がします。ってか、ちょっと意味がわからないぞ。。。

2年以上、またはそれ以上の歳月をおそらくかけてEUと離脱交渉を実施し、そしてまとまった内容を、最終的に英国議会にかけるとか、なかなか謎行為です。

否決されたらどうなんの?EUにまた突き返して再交渉でもする気なのでしょうか?そんなこと、EUが認めるはずもなく、そこまで英国に付き合ってもられないはずです。なんて迷惑極まりないwww

 

そもそも与党内でソフトブレグジット派が多数占めているので分裂が起こりそうですし、何故あとあと揉めるような内容になっているのか?個人的にはかなり疑問です。

長らくこの問題に携われば、長らく首相の椅子に居座ることもできそうです。

そしてハードブレグジットはどう考えてもシティから反論を受けます。もしかしたら逃げ道を作った内容であり、致し方なければ、ソフトブレグジットでもいいといった方向に最終的に持っていく思惑でもあるように感じがします。

そもそもメイ首相はEU残留派でしたが、離脱と決まったらハードブレグジットを唱え始めたのにも少し意義があるように思えます。

ハードブレグジットを本当に実施するなら多少強硬手段を使わないと無理だと思うのですが、あまりにも皆さんの意見を伺いま~~っす!っと宣言している時点で本当にその方向でやる気があるのかは疑問です。建て前のような気がしてなりません。

 

こう考えていくと、最短でEU離脱までは2年と数か月、目いっぱい歳月を使うのか、もっともっと時間を作って遅らせるのか、それぐらいの気持ちで実施をするように感じます。

またポンド安の恩恵で英国経済はかなり好調になっております。インフレ率も上昇し、普通ならば利上げになるところです。

カーニー総裁もやんわりのこの懸念を表明しておりました。

あまりにも離脱プロセスが長くなるようなら、一度政策金利を戻すかもしれませんし、2年も歳月をかければ間違いなくインフレ率はかなり上昇すると思われます。

英国はインフレになりやすい体質の国です。

もしかしたら、このやり取りに嫌気がさして、市場のポンドポジションはニュートラルの方向に戻るかもしれません。

時間をかけてこの水準に位置するか、またはジワジワ上昇していってポンドのショートポジションが消えていくのか、ポンド下落の余地がかなり薄れてきたと思います。

ハードブレグジットをほぼ織り込んだ形ですしね。。。

そして予定通りですと、もうあと12日以内に英国の最高裁の判決が下されます。ここでリスボン条約50条行使するには、議会承認を得なければならない!、っといった内容ならば、3月のリスボン条約行使は確実に遅れると思われます。

ポンドは上昇する方向にちょっとは賭けれるのではないでしょうか。

すこ~~っしですが、ポンドドルとポンド円を中期ポジションとしてロングしてみたいと思います。直近安値割れをストップにしますが、それまではひたすらロングを放置プレイしたいと思います。

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ひろぴー

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